オンラインゲームの失敗 続編という2匹目のドジョウ

   
     
ゲーム

サービスを終了します。

サ終と略されるオンラインゲームの終焉。一つの世界の終わり。

 

つい先日、リリース当日にサービスを終了を宣言した麻雀ゲーム、なんてものもありましたが

回線やハード普及率の増加により、オンラインゲームも多種多様なジャンルを

たくさんの人に展開出来るようになりました

しかし、やはり集客に失敗したゲームはサービス維持のコストを支払えず

サービスを終了してしまうのは、どの業界でも常です。

 

しかし、別の意味でサービス提供を失敗してしまった。

そんな事例も存在します。

 

それが「2」です。

 

さて続編と聞いて色々な作品が思いつきます

前作のその後を描いた作品

前作とはつながりを持たないシステムなどを受け継いだ作品

前作と間接的繋がり持たせた作品

など、様々な形での続編があります。

 

そんな中、続編を期待されておきながら集客以外の大きな問題で失敗の烙印を

押されてしまった作品があります。

今回は、そんなサービスを終了もしくは縮小してしまった作品をご紹介

 

まずはこちら

ラグナロクオンライン2は2003年に発表され

2006年にクローズドβを開始

2012年に開発会社 GRAVITY所在地である韓国でサービスを開始

2013年にSteamにてサービスを開始

同年末に韓国版サーバーを閉じサービスを停止

2019年フォーラムにて

開発チームの解散および、以後のアップデート・イベントの実装の終了

プレイヤーは居るためサービスは継続。

※一応日本でも2007年にβテストを開始していましたが、正式リリースには至りませんでした。

 

現在も運営されているオンラインゲーム、ラグナロクオンラインの続編です。

 

ゲーム自体の評価は、ドットから3Dになりましたが

なんというか、オンラインゲームによくあるポリゴンと言った感じのゲームでした。

 

2015年 サービスを開始

2018年 グローバル版の公開

2019年 日本でのサービスを開始

2020年 サービス終了

 

こちらも人気オンラインゲームの続編です。

しかし、ゲーム自体は2D横アクションから

ドラゴンクエストビルダーズ的な斜め視点のサンドボックス的なゲームになり

正直、2というより別サービス名で展開した方が良かったのではないか?

と言わざるを得ません。

 

PSO2 NGS

2020年 βテストを開始

2021年6月9日 (25:30) サービス開始

2021年6月10日 サービス開始

 

PHANTASY STAR ONLINE 2(PSO2)の続編で、1000年後の世界という作品

グラフィックの向上やフィールドの拡張などを目玉にしていましたが

PSO2時点で指摘されていた不満点がおおむね改善されず

多数の不具合、メインと呼べるコンテンツが不在、アプデの遅さ

などで、終了はしていませんが

上記2つと同じ道を辿る可能性が高いため取り上げました 。

 

以上3作品を例に挙げましたが

この3つの共通点は「全て旧作を継続しながら続編の運営を行っている」

ということです。

 

運営側の意図としては、旧作から新作へ緩やかに人が移行していくので、ひとまず旧作もサービスは継続して

ある程度、移行が完了したら旧作はサービス終了

という、腹積もりもあるのでしょうが

・コミュニティの再構築

・使用ハード性能の壁

・新サービスで発生する不具合や異常への対応

・コンテンツの好み

など、様々な要因で移行に乗り切れないプレイヤーが現れていきます。

※Windowsで新OSが出た時と同じような状態を想像してみると、わかりやすいですね。

 

特に大きな点がコミュニティです。

結局オンラインゲームは「誰か」と遊ぶ場面が多くなります。

確かにソロで遊び続けている人もいますが、必ずどこかで人の繋がりがあります。

それを切ってまで新作で遊びたいか?

また、一緒に移住した先が旧作よりも面白くない、不自由である

という状況であれば、旧作に戻るのも当然です。

 

ちなみに、プレイヤー数でギネス記録を持つ世界最大のオンラインゲームと謳われた

World of Warcraftも2が開発されていましたが

1→2への移住などの推移など、様々な運営について検討され

結局2は発表されず、その開発で作られたものはオーバーウォッチに流用されたそうです。

それほどまでに、移住や新規顧客獲得を視野に入れた続編の開発は難しく

続編の開発よりも、運営中のサービスの強化や開発に力を入れるべき

という結論に至ったのではないかと思います。

※別の問題で開発が炎上してはいますが….

また、以前ガチャに関する記事を書きましたが

基本無料(Free to Play:F2P)も大きな原因の一つです。

 

メイプルストーリー2とPSO2 NGSは共に基本プレイ無料です。

コミュニティの形成に関連しますが、結局新作が出ても人が集まらないとゲームは成り立たないし

人が集まっても課金が集まらなければサービスが継続できない

一応、ゲーム内広告で収益を上げる、という手段もありますが

それも人がゲームにどれだけいるか

ゲーム自体の評価

遊んでいる人の属性

広告としての効果

という、広告する側の選定が入るため確実とは言えません。

※小林幸子やゴジラが出ても本人の宣伝になるかは不明です。

 

つまるところを言えば、新作という名を借りて

新規獲得・休止プレイヤーの復帰・既存プレイヤーの移行による収益増加

を狙った策だった部分もあるのでしょうが

そのことごとくが失敗と言える結果になっています。

 

ただしこれで成功している例もあります

モンスターハンターなどに代表される、コミュニケーションが最低限で遊びが限定されているジャンルのゲームです

これについては、プラットフォームや運営、ゲーム内容と様々な点で違いはありますが

一定のプレイヤーが確保されており長く続く

新作が出ても継続的に売れる

という状況です。

※モンハンのG商法(完全版フルプライス)だけは、どうかと思いますが…

 

これについては、新作での新しい遊びに対する評価・効果的な広告・シリーズファンの集客力

などの要因があり

全てが全て新作が悪い、ということでもありません。

※ただし、ほとんどが買い切りもしくは、アイテム課金になるので

 買い切りの場合は、数年でアプデが終了

 アイテム(ガチャ)課金は、サービスは続くが遊びは数年たっても変わらない

 というデメリットもあります。

 

今回取り上げた内容は、あくまで一端であり、全てではありません。

開発に問題があり終了したゲームや、そのほか権利元から契約の終了を言い渡され

泣く泣くアプデを終了した作品などもあります。

 

ただ、一つ言えることは

大人気オンラインゲームの続編!!!

と、大々的に宣伝するゲームは、失敗する可能性が高い

それだけです。

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