昨今、CGのグラフィックや効果の技術向上もあり、ゲームでも映画的な演出も出来るようになりました。
しかし、ゲーム業界の中ではいまだに演出技術が追いついていない、とう傾向も見られることもあります。
最近で驚いたのがコードヴェイン
このゲームはソウルライクゲームとしてバンダイナムコが発売したゲームですが
全体的に演出のおかしさというのが目立つゲームでした。
まず、カットシーンの終わりがおかしい。
ゲーム中にカットシーンが入る部分があるのですが
カットシーンが終わる瞬間に流れているBGMが突然ぶつ切りされ
気になる人は、ん?と感じてしまうかと思います。
とにかくBGMの余韻がなく、シーンとシーンの間が切り離されている感覚は驚きました。
次に本作に登場するミアという、ロシア人という設定のキャラがかぶる筒状の帽子
このゲームでは拠点があり、拠点ではキャラクターは装備品のコートを脱ぐのですが
このミアというキャラは、キャミソールにこの帽子を被るという、かなり奇怪な格好をしています。
実際、キャラの格好を見て画面に向かって、帽子取れ!とつぶやいたプレイヤーもいるのではないかと思います。
ゲームにおいてキャラクターの格好や造形は、いかにその世界の住人であると見せるか、という言葉無き説明です。
また、このゲーム自体が全体的な季節感というか、温度感はどこに行ったのかという程、全員の服装の季節感が統一されていないため、色々な面でのミスマッチというものも発生しています。
そして、最後が過去の記憶を見るというシーン。
このゲームで、ボイスがあるシーンを一切飛ばさずプレイした場合
1/3のプレイ時間がキャラクターの過去を見るイベントに使われるのではないか
と思えるくらい、とにかく過去を見るイベントが冗長で退屈です。
原因はプレイすればわかるのですが、この過去を見るイベント
キャラクターのセリフをボタンを押して進めることが出来ず
キャラクターが喋る→喋り終るまで待機→喋り終ったら次の場所まで移動→キャラクターが喋る→喋り終わるまで待機
と、これが続きます。
このせいで、とにかくイベントが長い。
ちなみにこの待機している間、プレイヤーはなにも出来ません。
ただ、見て聞くだけです。
しかも、この過去を見るイベントをこなさないと覚えられないアビリティがある為、半ば強制的に見るしかなく
一応イベントはスキップ出来るため、私は、途中から全部スキップしてしまいましたが、こんな時間のかかる演出を誰が良いと思ったのか教えてほしいと思ったほどです。
※ちなみに過去のイベントでは、対象のキャラの過去に起きた出来事の石像をずっと眺めているだけという、視覚的にも全く面白みのないもの。
こんなことするなら、いっそテキスト形式にしてくれた方が面白かったと思うし、もっとキャラの掘り下げも出来たはず..
と、こんな感じで演出面に粗が目立つな、と感じた作品でした。
ゲーム性事態は、初心者向けファッションソウルシリーズといった感じで
レベル調整を間違ってるな、という部分や
ここはどう見てもソウルシリーズのあそこだよな、というかパクリって言われるのわかってるのかな?
と思う部分もありましたが、おおむね楽しんで遊べはしました。
※もう少し、スキルビルド的な遊びがほしかった。
スキルスロットの数と習得数が釣り合っておらず、死にスキルが多すぎるという問題や、吸血鬼であることの利点があまり感じられない点などの設定にも不満あり。
正直、同じ値段のゲームを買うならSEKIROの方がお勧めですし、1年発売を延期してこれか、って感じのあるゲームでした。
ひとまず、せっかくきれいなグラ使ってんだから、もっと演出をよく勉強して
あと、女性キャラをなんでも薄着にすればいいと思ったら大間違いだぞ!
ということだけ伝えて今回の「コードヴェイン」の感想とさせていただきます。
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